【いま注目すべき独立時計師】手作業を貫く孤高の独立時計師、マッカーサーの仕事

卓越した彫金技術から生み出される美麗なスケルトンウオッチを得意とするスイスの独立時計師マッカーサー氏が、自身の名を冠したブランドを立ち上げたのは2007年のことだ。

“個人のための時計こそが真のラグジュアリー”という理念を掲げる同氏は、デザインからパーツの切り出し、彫金、ムーヴメントの組み上げに至るまでのほぼ全工程をひとりで行う。そのため生産量は年間70本ほどに限られるが、出来栄えは美術工芸品と言える趣で、多くの時計愛好家を虜にしてきた。

そして18年には初となる自社製手巻きムーヴメント、カリバー1を完成。19世紀の懐中時計からインスピレーションを得たという独創的なレイアウトもさることながら、同時にマッカーサー氏の彫金師としての高い技術力と審美性が楽しめる仕上がりとなっている。このカリバー1を搭載するのがマッカーサー1(18年発表)と、マッカーサー2(19年)だ。

その高い完成度が評価され、19年に独立時計師協会(AHCI、通称アカデミー)の準会員に選出。さらに21年には、世界でも30名ほどしかいない正会員に認定されたのである。
いま最も注目されている独立時計師といっても過言ではないマッカーサー氏の、手作業による温もりを、ぜひ実物で感じてほしい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です