第97回アカデミー賞授賞式で、プレゼンターのミシェル・ヨーが主演女優賞のトロフィーをジェニファー・ローレンスに渡し、ローレンスが受賞者のエマ・ストーンに手渡すという、心温まる一幕がありました。
実はこれは、ヨーが長年の親友同士であるストーンとローレンスに、特別な瞬間を共有させるための粋な演出だったのです。
「エマ、おめでとう!」とヨーは自身のインスタグラムに綴りました。「ちょっとびっくりさせてしまったかもしれないけれど、最高の女優賞トロフィーを、あなたの親友ジェニファーと一緒に渡したかったの。ジェニファーを見てると、私の親友ジェイミー・リー・カーティスを思い出すわ。♥️✨ どんな時も支え合える、かけがえのない存在よね! 」
受賞スピーチでストーンは、ステージにいたプレゼンター全員に感謝の意を表しました。ヨーとローレンスだけでなく、ジェシカ・ラング、シャーリーズ・セロン、サリー・フィールドもプレゼンターとして壇上に並んでいました。
「ステージに立っている女優の皆さん、そしてノミネートされた皆さん、サンドラ [ヒュラー]、アネット [ベニング]、キャリー [マリガン]、リリー [グラッドストーン]、この栄誉を皆さんと分かち合いたいと思います。」とストーンはスピーチを始めました。「皆さんの演技に心震えました。このような素晴らしい経験を一緒にできたことをとても光栄に思います。これからも切磋琢磨していけるといいですね。」
実はローレンスは2018年に雑誌「ELLE」でストーンへのインタビューを担当したこともありました。その際、二人は友情の大切さについて語り合っています。ローレンスはストーンに「あなたにとって、友情はどれくらい重要ですか?」と尋ねました。
「友情は私にとって、ほぼすべてです。」とストーンは答えました。「30代になって気づいたことのひとつは、家族は自分で選べるということ。友情関係、つまりこれからの人生を一緒に歩んでいく人たちこそが、自分で選んで築いていく家族なのだと思います。」
ローレンスはさらに、「友情で最も大切な要素は何ですか?」と質問しました。
ストーンは「忠誠心は欠かせないわね。」と答え、ローレンスに向かって「あなたは長年、私にとって最も忠誠心のある友人のひとりです。一緒に笑ったり、何でも気軽に話せる関係にいられることが大切だと思う。」と付け加えました。