A. ランゲ&ゾーネ ツァイトヴェルク・デイト 148.038
A. ランゲ&ゾーネ ツァイトヴェルク・デイト 148.038
Ref. 148.038
ケース径:44.2mm
ケース厚:12.3mm
ケース素材:ホワイトゴールド
ストラップ:ダークブラウン手縫いアリゲーター、ホワイトゴールド製ピンバックル
ムーブメント:手巻き、Cal.L043.8(ランゲ自社製)、ランゲ最高品質基準準拠、手作業による組立ておよび装飾、五姿勢調整済み、素材の特性を生かした洋銀製の4分の3プレート、ハンドエングレービング入りテンプ受け、ジャンピングミニッツ、動力を常に一定に保つ動力制御メカニズム、70石、毎時18,000振動、72時間パワーリザーブ(完全巻上げ状態)
仕様:瞬転数字式時分表示/ストップセコンド機能搭載スモールセコンド/日付リング/パワーリザーブ表示 操作系 ゼンマイ巻上げおよび時刻合わせ用リューズ/時表示調整ボタン(4時位置)、日付調整ボタン(8時位置)
ツァイトヴェルクは、ランゲの開発技師たちにとって、技術的な挑戦であると同時にチャンスでもあります。ムーブメントに大きな数字ディスクを取り付け、タイムブリッジを配した独特のダイヤルデザインを採用したことにより、普通の日付はもとよりアウトサイズデイトを搭載することは不可能です。したがって、開発技師たちは構造を見直し、一から取り組まねばなりませんでした。瞬転リング式日付表示は、ツァイトヴェルクのデザインを変更することなく取り付けることができ、この常識にとらわれないコンセプトに見事に調和しています。
ツァイトヴェルク・デイトに採用された新技術にはさらに、4時位置に追加されたボタンがあります。このボタンには、日付表示が加わったことによって必要になった操作、つまり時表示だけを先に進める役割が割り当てられています。日付表示が機能するには、24時制で時刻を正確に合わせることが必要です。そのため、時刻を従来どおりリューズで1分ずつ調整するのでは時間がかかりすぎるのです。時調整ボタンを組み込むには、設計に大掛かりな変更が必要でした。ムーブメントの切替えプロセスと切り離して時表示を調整できるようにするために、ボタンを押すたびにクラッチが時リングを瞬転数字メカニズムから切り離します。この時、ボタンから手を離すと、時リングを回転させる力が発生します。
新たに開発された手巻きキャリバーL043.8の特徴は、整然としたムーブメントの構造です。動力制御メカニズムはこのモデルでも二つの役割を担います。まず、定力装置としてパワーリザーブが持続する間、一定の動力でテンプを振動させます。さらに、数字ディスク3枚で構成される瞬転数字式時刻表示を1分ごとに進めるための動力を制御します。
ツァイトヴェルク・デイトの512個の部品からなるムーブメントに施された仕上げ装飾の工芸美は、ランゲならではの品質の証しです。サファイアクリスタルのシースルーバックから、エングレービング入り角穴車や繊細な動力制御メカニズム受けにその美しさを見ることができます。